誠実さ、実直さ、透明性、そして信頼は、私たちのビジネスに欠かせない要素であり、Twitterを支える礎でもあります。私たちの価値観を明確にしておくことは、Twitterの一員であることの意味を理解する上でも、確固とした文化的アイデンティティを維持する上でも役立ちます。 そして、私たちは、私たちのユーザー、株主、社員同士、そして世界に対して幅広い責任を担っています。 

この業務行動/倫理規範は、私たちの価値観を実践に移すための手段の1つです。私たちの業務にかかわるすべての行動は、最高水準の倫理的業務行動規範に則って評価されるべきであるという認識のもとで、これらの指針は作成されています。

私たち一人ひとりが、自らが誇りに思える形でビジネスを推進する責任を担っています。 この行動規範を読み、従業員、役員、独立請負業者、またはコンサルタントとしてTwitterで働くことの意味を心に留めておいてください。  不明な点があれば遠慮なく質問し、協力を求めてください。この行動規範の精神と字義に従って行動し、同じように行動できるようにお互いに助け合いましょう。  

この行動規範の目的は、不正行為を防止し、次の行為を促進することです。

• 誠実に職務を遂行し、業務を運営すること
• 実直に倫理的に行動すること（利益相反やその疑いがある場合の対応を含みます）
• 適用法規を順守すること
• 財務面で誠実さと責任を持って行動すること
• この行動規範に対する違反については即座に内部報告を行うこと
  行動規範の順守について説明責任を負うこと

この行動規範の対象者

• Twitterの従業員
• Twitterの役員
• Twitterの独立請負業者およびコンサルタント

この行動規範に関して疑問点また懸念事項がある場合

• 疑問点がある場合は、質問してください。
• 直属の上司、人事部門、コンプライアンス部門、法務部門、ゼネラルカウンシル、最高法務責任者、および最高財務責任者が対応の担当となります。 いずれかの担当者に連絡してください。

Twitterでは、多様性が企業を成長させると考えます。そのため、インクルージョン（受容）とダイバーシティ（多様性）の文化の醸成に取り組んでいます。これは、私たちの集団としての意見や価値観の土台ともなります。私たちは、性別、人種、出身国、性的指向、ジェンダーアイデンティティ、ジェンダー表現、宗教、年齢、障害などによって差別されるべきでないと考えています。これらの価値を保護する法律は、私たちが事業を展開している国ごとに違いがありますが、私たちは、受容的で多様性を重視した職場環境作りに取り組み続けます。このような職場でこそ、安心し、ありのままの自分でいることができ、そして仕事で最高の成果を出すことができます。

Twitterの業務に従事するにあたり、従業員は常に誠実に行動し、倫理的行動規範に従う義務があります。 利益相反の問題に直面することがあるのは、自分自身、友人、または家族の個人的または職業的な利益が、TwitterまたはTwitterユーザーの利益と競合する状況が発生した場合です。 私たちは全員、利益相反、および利益相反の外観を呈する状況を回避する必要があります。

利益相反の疑いがある場合には、次のことを確認してください。

• その状況が、Twitterの利益を犠牲にして、自分自身、友人、または家族の利益をもたらすものであるかどうか。または、他の人からそのように受け取られるかどうか。
• その行動により、自分の実直さや誠実さに対する評価が損なわれる可能性があるか、Twitterでの自分の職務遂行が妨げられるか、あるいはTwitterに損害を与えるおそれがあるかどうか。
• その状況がツイートや新聞の1面、またはブログで公にされた場合、自分自身またはTwitterが困るかどうか。

これらの項目のいずれかに当てはまる場合は、その関係または状況によって不適切な利益相反が生じるおそれがあるため、その関係または状況を回避する必要があります。 

利益相反が発生する状況にはさまざまなものがあります。よくある例を次に示します（この他にも利益相反は発生しえます）。

• Twitterの競合企業、サプライヤー、顧客、またはTwitterと取引関係があるその他の主体に対して、個人的に投資をしたり金銭的利益を与えたりする。
  
• Twitterの競合企業、サプライヤー、顧客、またはTwitterと取引関係がある（または近々取引関係ができる）その他の主体の、外部従業員、顧問、または役員になる。
• Twitterでの仕事を通じて、ビジネスチャンスが見つかった。
• Twitterの事業に関係している（または関係する可能性がある）発明をした。
• ある友人または親族との関係を明らかにせずに、その友人または親族を雇用または業務契約により採用し、従事させる。
• Twitterの競合企業、サプライヤー、顧客、またはTwitterと取引関係があるその他の主体から、通常の業務における合理的な範囲（食事、通常のスポーツイベントのチケットやTシャツなど）を超えて、贈答品を受け取ったり優遇を受けたりする。 
• Twitterと取引関係（またはその可能性）がある企業が主催する会議でスピーチを行い、合理的かつ慣例的な基準を超えた費用の提供を受ける。
• 知的財産権が生み出される製品を開発するためにTwitterの所有物や設備を個人的な目的に使用する。

利益相反が存在するかどうかを判断するのが難しい場合もあります。また、判断に際しては多くのことを検討しなければならないことがあります。独断で判断することは避けてください。go/ethicsに詳しい指針が記載されています。また、 compliance@twitter.com宛てに電子メールで質問することもできます。

Twitterに対する利益相反が発生する（またはその可能性がある）活動に参加する場合（または利益相反が発生するかどうか不安がある場合）は、事前にその問題についてマネージャーに相談し、コンプライアンス部門の承認を受けてください。それには、go/preapprovalにある適切なフォームを送信します。

これらのガイドラインは、決して法的権利を否定したり、不適切と思われる行動の報告を妨げたりするものではありません。むしろ、そのような状況では、この最高水準の倫理規範により申し出ることが求められます。詳細については、後述します。 

従業員および役員は、合法かつ倫理にかなった方法でTwitterの正当な利益を拡大できる機会があれば、その正当な利益を獲得する責任をTwitterに対して負っています。

私たちは全員、Twitterでの業務を通じて知った機会を、自分自身や家族のために利用してはなりません。 つまり、Twitterの所有物、情報、または社内での地位を、自分自身または家族の利益のために利用することはできません。 また、Twitterと競合することもできません。 

たとえば、Twitterで役員をしていて、Twitterの株式を保有する他社のパートナーまたは役員でもある場合、Twitterおよびその他社の両社にとって利益となる機会について知っていても、誠実に行動したのであれば、それはTwitterと競合するとは見なされません。不明な点がある場合は、compliance@twitter.com宛てに電子メールで問い合わせてください。 

Twitterは、倫理にもとる行為や違法性のある取引は決して行うことなく、公正かつ実直に活動しながら、優れた成果を追求します。 従業員も役員もそれぞれに、Twitterの顧客、サプライヤー、競合企業、および従業員と公正に取引するよう努める必要があります。 従業員および役員は、改ざん、隠蔽、機密情報の悪用、重要な事実の虚偽表示、その他の不公正な取引行為などによって、他者を不当に利用することがあってはなりません。  

Twitterは、法規を非常に厳格に順守する責任を負っています。そして、あなた方一人ひとりに、法的要件および禁止事項を順守することが求められます。各適用法のすべての内容を知っておくことはだれにとっても不可能ですが、自分の職務に適用される主な法規については把握しておく必要があります。疑問点や懸念事項がある場合は、法務チームに問い合わせてください。法令順守に関する特定の分野についてはいくつか後述します。

Twitterは、製品が優れている点だけがユーザーから評価されているわけではありません。ユーザーへの対応に関して高度な基準を維持している点も評価されています。 私たちは、ユーザーの信頼を得て、個人情報を取り扱っていることを、常に忘れないでください。 ユーザーの信頼を維持するには、各従業員がユーザーの個人情報およびTwitterが保有するその他の機密情報について、プライバシーとセキュリティを尊重し、保護する必要があります。 Twitterのセキュリティ手続きでは、ユーザーの個人情報に対するアクセスと使用を厳格に制限しています。また、ユーザーデータを不正アクセスから守る対策を講じるよう、各自に義務付けています。 これらのセキュリティ手続きにおける自分の責任について理解してください。また、ユーザー情報の収集、使用、アクセスについては、Twitterのセキュリティポリシーの承認に従い、現地法、Twitterのプライバシーポリシー、および適用されるデータ保護法で許可されている方法でのみ行うようにしてください。 

私たちの投資家は、あなたが適正な行動をとり、未公開の重要情報を知っている場合にはTwitterの株式を取引しないものと信頼しています。あなたは、Twitterに関する未公開の重要情報を知っている場合、Twitterの株式を取引することは認められません。また、未公開の重要情報を社外の人に開示することも認められていません。さらに、Twitterが取引している他社に関する未公開の重要情報について知った場合、その情報が公開されるまでは、その会社の有価証券を取引することはできません。詳細については、Twitterのインサイダー取引ポリシーを確認してください。

現地の慣習にかかわらず、Twitterの利益を獲得または維持する目的で、またはTwitterを不適切な方法で優位に立たせる目的で、政府関係者や一般の個人に対して、金銭など価値のあるものを直接的または間接的に提供してはなりません。そのような提案や約束もしてはなりません。 あなたは、Twitterが事業を運営している国の腐敗防止法を完全に順守する必要があります。これには、世界中で適用される、米国の連邦海外腐敗行為防止法（FCPA）も含まれます。 FCPAおよび贈答に関する規則の詳細については、Twitterの腐敗防止ポリシーおよび贈答/接待ポリシーを参照してください。疑問点がある場合は、コンプライアンスチーム（compliance@twitter.com）に問い合わせてください。

さらに、あなたは、競争に関する法律（いわゆる「反トラスト」法）を順守する必要があります。このような法律は世界中の法域で適用されており、一般に、市場支配力の乱用を禁止しています。これには、競合企業を市場から排除することを狙った侵略的行動、競合企業間の競争を妨げたり取引を不当に抑制したりすることを狙った第三者との取り決めなどが含まれます。このような法律の適用は、非常に複雑になることがあります。これらの法規の適用可能性や解釈に関して疑問点がある場合は、法務チームのメンバーに問い合わせてください。

Twitterはマスメディアから非常に注目されています。これは一般的に良いことです。ただし、機密情報がマスメディアや競合企業に漏洩した場合、製品リリースに影響が出たり、競争力が損なわれたり、さまざまな損害を被るおそれがあります。 

承認を受けることなく、Twitter、ユーザー、または取引相手に関する機密情報を開示してはなりません。 また、コミュニケーションチームによる承認を受けずに、Twitterを代表してマスメディアに話をしてはなりません。 講演の仕事を引き受ける場合は、事前に直属の上司とコミュニケーションチームに相談してください。 通常、社外に向けて情報伝達や情報開示を行う場合（ツイートを含む）には、必ず事前に、従業員コミュニケーションガイドライン（go/commsguidelines）を参照してください。 これらのガイドラインを読めば、Twitterとの個別契約で定められている機密情報の定義がわかります。

財務面での誠実さと責任は、みなさんが個人的に負っている責任です。Twitterのために支出するお金は、みなさんのものではありません。そのお金は会社のものであり、究極的には株主のものです。財務部門の者に限らず各自が、支出が適切になされていること、財務記録が完全かつ正確であること、内部統制がとれていることを確認する役割を担っています。これは、新規ベンダーを使用する場合、Twitterに必要経費を請求する場合、新しい業務契約を締結する場合、そしてTwitterを代表して取引を始める場合に必ず重要となります。

Twitterでは、内部統制の仕組みを維持することで、事業を展開している各地域における法律、会計、税、およびその他の規制に関する要件の順守を強化しています。 私たちの内部統制の仕組みを順守してください。疑問点がある場合は、法務部門または財務部門に遠慮なく問い合わせてください。

証券取引委員会への報告書を含め、Twitterのパブリックコミュニケーションでは、完全で、公正かつ正確であって、適時かつわかりやすい情報である必要があります。 すべての従業員と役員が、このポリシーを推進するよう行動する責任を負っています。 特に、各従業員および役員は、Twitterの情報開示に関する統制および手続きならびに財務報告に関する内部統制に従う責任があります。 Twitterの情報開示に関する統制および手続きならびに財務報告に関する内部統制について疑問点がある場合は、Twitterの最高財務責任者、法務部門、ゼネラルカウンシル、または最高法務責任者に問い合わせてください。

会計または監査に関して疑わしい行為があった（または現在行われている）と考えられる場合は、Twitterの内部告発ポリシーを参照してください。 

Twitterは、業務を遂行しやすいよう、従業員にさまざまなツールや設備を提供します。たとえば、コンピュータ、ソフトウェア、備品、施設、知的財産などです。  

Twitter所有の設備は大切に扱ってください。また、機器やツールはTwitterの利益を念頭に使用してください。 また、Twitterの資産を私的な目的に使用する場合は、分別を持って行ってください。Twitterは、Twitter所有の機器を合理的な範囲内で私的目的で使用することを許可しています。ただし、すべての電子情報や機器はTwitterの専用資産であることに留意してください。

Twitterの知的財産には、著作権、商標、特許、企業秘密が含まれます（登録済みかどうかは関係ありません）。Twitterの知的財産の使用（第三者と情報を共有する、社外に開示するなど）に関して疑問点がある場合、または、不正使用の疑いについて報告する場合は、法務部門に問い合わせてください。  また、他社の知的財産権を尊重してください。 Twitterの所有していない知的財産を使用する予定がある場合は、法務部門に問い合わせてください。

私たちは、懸念事項について躊躇なく報告することを奨励しています。懸念がある行動や法律、Twitterのポリシーや規範に違反している疑いがある行動を見つけた場合、報告先としては次のものがあります。

• 自分の直属の上司
• 人事部門（人事ビジネスパートナー、または従業員関係チームのメンバー）
• コンプライアンスチームまたは法務チームのメンバー
• ゼネラルカウンシル
• 最高法務責任者
• 最高財務責任者

懸念事項をこれらの人のいずれかに報告したくない場合、または懸念事項に対する対処が適切になされると思えない場合は、Twitter倫理ヘルプライン（ethicshelpline.twitter.com）で報告するか、または、1-800-275-4843（無料）に電話をかけてください。この電話番号は米国およびカナダの場合です。米国以外からかける場合の電話番号は、ethicshelpline.twitter.comに記載されています。 このヘルプラインは24時間365日対応であり、Webフォームまたは電話で報告できます。また、このヘルプラインはほとんどの言語に対応しています。 現地法で認められている場合、可能な限り匿名での報告を受け付けています。    

倫理ヘルプライン経由で報告された懸念事項は、コンプライアンスチーム、最高法務責任者、監査委員会などが適宜、確認します。

不正行為を見つけた場合や疑いがある場合は、報告してください。違反の疑いがある行動に気付いていたにもかかわらず、前述のとおりに報告しなかった場合には、懲戒処分の対象となることがあり、法律で認められる場合には解雇や契約終了もありえます。

この行動規範に対する違反が報告された場合、その違反の内容が調査され、適切な処分が科されます。Twitterは、合理的なあらゆる努力をして、調査の過程で提供された情報の機密性を保護します。 あなたは、不正行為の疑いに対する内部調査に全面的に協力することを求められます。この行動規範またはここに記載されているポリシーに対する違反（虚偽報告を含む）が見つかった場合、懲戒処分の対象となることがあり、解雇や契約終了もありえます。場合によっては訴訟になることもあります。

Twitterは、懸念事項を誠実に報告した個人、もしくは業務行動/倫理規範または法律への違反に関する調査に参加した個人に対する報復を行いません。また、そのような個人に対する報復を許しません。

上司は、Twitterの従業員の期待に応えること以外にも、次の責任を負っています。

• Twitterの価値観を伝え、毎日の仕事の中でその価値観を具現化します。また、倫理を重んじる社風を作り出し、チームと共に誠実さを大切にする文化を醸成します。 
• この業務行動/倫理規範およびこの規範が掲げる価値観を、チームと共に推進します。
• この規範およびこの規範で言及されているポリシー、また、その他の法規、ポリシーなどに対する違反（またはその疑い）については、法律によって認められている場合、直属の上司、人事部門、コンプライアンスチームまたは法務チームのメンバー（ゼネラルカウンシル、最高法務責任者を含む）、または最高財務責任者に即座に報告します。

特定の役員に対する、この業務行動/倫理規範の条項の修正または適用免除には、取締役会または委任を受けた役員会による書面での承認が必要です。また、適用法規に従って速やかに開示する必要があります。 特定の従業員、コンサルタント、または独立請負業者に対する、この業務行動/倫理規範の条項の修正または適用免除には、コンプライアンス部門、ゼネラルカウンシル、最高法務責任者、または最高財務責任者による書面での承認が必要です。

私たちは、私たちの価値観と高度な倫理規範に則って行動する企業となることを目指しています。 倫理的な課題を伴うさまざまな場面について、直面する可能性のあるものをすべて記述することは不可能です。その代わりに、各自が高い倫理観と誠実さを、自分自身に対しても会社に対しても持ち続けるために、互いに信頼し合います。一人ひとりがこの行動規範の精神と字義に従って行動することを期待しています。何が正しいことかを簡単に見極められない場合もあります。確信が持てない場合は、直属の上司、人事部門、コンプライアンスチーム、法務部門、ゼネラルカウンシル、最高法務責任者、または最高財務責任者に疑問点を遠慮なく伝えてください。